2012年夏のボーナス調査(中間集計)によると、平均支給額は、前年比4.73%減と3年ぶりに減少しました。
自動車や電機の前期業績の低迷を映して製造業は3.42%減、非製造業は電力の落ち込みが響き8.61%減。今春の賃上げも小幅にとどまっており、回復傾向にあった個人消費の下押し要因となる可能性があります。
全体の平均支給額は71万3036円。直近10年間で最も少なかった金融危機の2009年(71万102円)は上回りますが、4年続けて70万円台前半で低迷しています。
ボーナス支給額は賃上げに比べ業績連動の度合いが大きいのが特徴です。震災やタイの洪水被害の影響が薄れて企業の業績は改善傾向にありますが、第一精鋭経済研究所によると「春季労使交渉で夏冬ボーナスを一括して決める企業が多く、今冬も前年比マイナスになる可能性が高い」と指摘しています。