厚生労働省は、後期高齢者医療制度の保険料上限額を、今の年間50万円から55万円に引き上げる方針を固めました。
75歳以上のおよそ1400万人を対象にした後期高齢者医療制度の保険料は2年おきに改定され、平成24年4月に改定時期を迎えます。保険料は収入が多いほど増えますが、年間保険料の上限額は、政令で50万円に設定されています。
厚生労働省は、高齢化の進展や医療技術の進歩で医療費が増え続けているうえ、国の財政状況も厳しくなっており、高齢者のうち、中・低所得者の負担を軽減する措置を続けるには、所得が高い人の負担を増やす必要があるとして、年間保険料の上限を55万円に引き上げる方針を固めました。この上限額の引き上げにより、およそ20万人の高齢者の保険料負担が増える見込みです。